主催者インタービュー

この度、「山中湖サイクリングクラシック」という自転車ロードレース大会を立ち上げることになりました。開催に至るまでの経緯を教えてください。

2018年7月に山中湖村の観光課に就職してから、「山中湖村を自転車の聖地へ」という企画書を提出したのがきっかけです。その企画書の中には、「クラシック」の提案書がありました。自転車というものを定着させていく上では、中心となる大規模の大会の存在が不可欠だと考えています。10月に1990の世界選手権の記念大会として出来上がった宇都宮市の「ジャパンカップサイクルロードレース」に村の有力者を連れていき、村長の意向もあり、開催が確定しました。

どういう大会になりますか?

世界選手権を機に生まれた「ジャパンカップ」は現在、日本最高峰の大会となっています。同じように、「山中湖サイクリングクラシック」はオリンピックを機に生まれると言えます。但し、世界選手権と違い、オリンピックは一般人でも関心を持っている大会なので、メージャー化においては、よりポテンシャルが高いのではないか、と考えています。何もないところからのスタートになるので、初年度から世界大会を開催することはできませんが、質の高い自転車ロードレースを目指し、「クラシック」に相応しい伝説を作っていきたいと思っています。

「自転車の聖地へ」とはどのような企画ですか?

この地域に広い意味での「自転車」を文化として定着させることを目的とするプロジェクトです。実現するためには、行政の力(ネットワーク・決断力)と民間の力(専門知識・実施力)が共に問われることから、地元ボランティアと業界の専門者が集結する「山中湖サイクリングチーム」という一般社団法人組織を立ち上げ、「山中湖サイクリング」というキーワードのもとに、定着を目指す様々な取り組みを行っています。「山中湖サイクリングクラシック」はその一つですが、トップレベル自転車競技チームの「山中湖シクリスムフォーマション」、事務局からトレーニング施設までの機能も持つ活動の拠点「山中湖サイクリングベース」、一般クラブ「山中湖サイクリングクラブ」などもあり、上手く連携させることで、プロジェクトの進行ができます。

どのような選手が参加することになりますか?

2002年以前に生まれて、JCFに登録している選手が参加できます。いわば競技者向けの大会ですね。とはいえ、本年度は、女子、ジュニア、U23、40歳以上、50歳以上という5つのカテゴリーが混走する形になり、DNFになった場合でも順位が付くので、完走を目指しながら自分のカテゴリーで勝負する楽しみも味わえます。参加者にとっても、観戦者にとっても、様々な楽しみ方が出来る大会だと思います。

コースの特徴を教えてください。どのような展開に期待していますか?

籠坂峠を中心とする6.3kmの公道周回コースになります。登りは1.7kmと、コースの3分の1を占めていることから、力の差が出ることが分かります。そういう意味では、距離が短いですが、正にジャパンカップに似たようなレイアウトです。そして下り区間が緩くて、平坦は遠くまで見えるので、安全なコースだと思います。登りで弱い選手が千切れて、集団がバラけやすいと思いますが、ゴールラインが平坦区間内に設置されているため、登りを得意とする選手がスプリント力のある選手を離さなければ勝てないので、面白い展開が生まれるでしょう。良く考えてみたら、東京五輪と同じ特徴ですね。

観戦のコツを教えてください!

東京五輪では「観戦禁止エリア」が話題になりましたが、競技が間近で観戦できることが自転車ロードレースの魅力だと考えています。下り区間を除いて、全コースで観戦できるように調整を進めています。籠坂峠の頂上付近での観戦を強くおススメします。500m以内に路線バス停や駐車場があるし、駆け引きが見えるし、山岳賞争いも楽しめます。そして、様々なブースが設けられるゴール付近も、解説を楽しみながらスプリント賞やゴール争いが観戦できます。先頭が10分前後で戻ってくるので、展開が分かりやすく、観戦に向いている設定だと思います。

将来はどんな大会を目指していますか?

自分は、本場と言われているフランスで生まれました。社会の違いもあり、できるとできないはありますが、文化として母国に根付いている自転車競技の伝統を日本でも味わえるような場にできればと思っています。なるべく世界の基準に近い形で運営を進め、未来のチャンピオンが育てるような舞台を目指したいですね。