Vélo Club Corbas

香山選手、シーズン前半インタビュー

香山選手がフランスへ渡ってからいよいよ半年が経過しました。6月に一旦休養を取り、6月下旬からハイレベルなステージレースを3つ走り切ってから、現在はカテゴリー2の大会が連続している中で、香山選手目線から前半戦を振り返るのに良いタイミングです。本人に前半戦に対しての気持ちや自己評価を伺ってみました。

人生初のツール観戦はどういう気持ちでしたか?

自転車を始めてから毎年ツールドフランスはインターネットで見ていました。毎年盛り上がる世界一の規模を誇る大会なのは分かっていましたが、現地で実際に見た感想は驚きの一言でした。予想を大きく上回る観客の数、歓声、音、そして迫りくる選手達。
多くの殆どの選手が憧れる理由がわかりました。自分は日本に住んでいましたから日本のツールドフランスの盛り上がりしか経験したことがありませんでした。日本でも勿論盛り上がりますし、規模・人気は感じられます。しかし現地フランスは「その何倍もの人気を誇っていた」というのが素直な感想です。
知名度の差もあると思います。とにかく年齢性別関係なく全員が全選手を讃えて応援する姿が印象的でした。しかもこれが幾つも設定される山岳ポイントの一部に過ぎないのですから驚きです。有名な超級山岳だったりフィニッシュ地点はどれだけ盛り上がるのだろうとも思いました。
とにかく、夢は明確になった気がします。ツールドフランス出場というのは本当にとんでもない事だと実感しました。改めてプロになりたいと思った一日でした。

最近のレース活動はどうですか?どう評価していますか?

レース・生活においてもフランスに来てから1~2か月に比べて変化が出てきているように感じます。
まずレースに関しては有難い事に大きなカテゴリー1やエリートナショナルのレースに参加する機会が多く、アマチュア最高峰のレベルを感じています。徐々にステップアップしているとは信じていますが、やはりまだこれらのレースで良い結果を出すには至っていないのが現状です。とにかくエリートナショナルでは毎回最終局面のふるい落としでドロップしてしまい、まだ順位争いという形でフィニッシュ地点に帰ってきたことはありません。まだまだ強くなる必要があります。
また、メインとなるカテゴリー2での優勝もまだ未達成です。正直に焦りはあります。フランスのレースに出たばかりの頃に比べて場面を判断して動けるようにはなったと思います。しかし重要な場面での一つのミスで勝ちが遠のいたり、思い通りの展開になる時、ならない時があって勝つ「難しさ」を感じています。
ここまで勝ちが0というのはもどかしく、カテゴリー2のレースに関しては毎回打ちひしがれるような気持ちになりますが、反省して切り替えて走るしかないと思っています。勝つチャンスは感じられています。ものにできるかは自分に掛かっていると思います。

フランスに着いてから半年経ちましたが、生活面はいかがですか?

こちらもフランスに来てから1~2か月に比べて変化が出てきています。自転車競技を主軸に生活していますが、そちらに関しては問題ありません。ここ最近改めて切実に思うのはフランス語が難しいという事。少しずつ知識が増え、短い文章を書いてみたり、読んでみたりが初めに比べて出来るようになりました。しかしまだ分からない単語や理解出来ていない部分の方が多いので辞書が必須な現状です。また話すのが特に難しく、発音の難しさをどうしていくか(練習するしかありませんが)が課題になっています。
もっと早くフランス語を習得出来ると思っていましたが、いざ本当に挑戦してみると非常に大変という事が分かりました。ただ何回も何回も「フランス語が喋れたらな」と思う場面に直面していますし、モチベーションはあります。この先語学学校に通うとか、未来のことはまだ明確には分かりませんが、はやくフランス語で色々な人と他愛もない話がしたくてウズウズしてます。それだけこの国、言葉に興味があります。やはり英語を使うという事には抵抗を感じています。気を使わせて英語のアナウンスをして貰っている現状なので、フランスなのですからフランス語の会話についていけるようにしたいです。
他の部分に関しては、生活として維持が出来ていると思います。時間に縛られる生活ではなくなってしまったので管理していく事が難しいときもありますが、意識を持って活動しています。チームの方々協力の元ばかりですが、sisteronでプールに入ったり、ツールをみたり、バスティーユデイの盛り上がりを感じ取ってみたりが出来ている訳ですからフランスの生活が楽しめていると思います。