Formation,  Race Report (JP)

木島平2days トム選手が第2ステージを優勝!

今週末は木島平2daysというアマチュアとして日本の数少ない本格的なステージレースに参戦しました。土曜日は6.8kmのタイムトライアルから開幕し、午後は90kmのロードレース、そして日曜日は同コースで距離を135kmに伸ばす2日間・3ステージというプログラム。

共に参加する予定だった選手がレース直前に役を退き、帰国した福田、森崎、エンリック、トムのロスターで挑みました。いずれも優勝できるが、タイムトライアルの速い選手がいるわけでもないメンツなので、なんとしてもステージ優勝のチャンスは逃さない!というムードでスタートを向かいました。

木島平2days
第1ステージ
6.8kmTT
出走:
福田 20位
森崎 35位
トム 51位
エンリック 65位

全日本選手権や、ヨーロッパのステージで重要となるタイムトライアル競争のトレーニングとして、森崎選手と福田選手はタイムトライアルバイクで上位を狙う一方で、苦手としているパンチャーのトムとエンリック選手はタイムロスを最低限に抑えるというそれぞれの目標を持ち、まじめにアップに取り組むも、やはりスペシャリストに力の差を見せ付けられ、福田選手の20位がチーム最高位だった。

トムGMの感想

タイムトライアルというのは、「スペシャリスト」と言われる特定の選手が上位を占めることが多いが、そうでない選手でも、自転車競技の様々な面で問われる能力・技術が身につけられる大事なチャンスなので、全てのタイムトライアルは集中してウォームアップの段階から全力でまじめにトライしてみたいもの。上位に届かなかったにしても、福田と森崎がベストを尽した走りには多くの取得があったでしょう。

木島平2days
第2ステージ
90km
出走:
トム 優勝
福田 5位
エンリック 8位
森崎 DNF

タイムトライアルを経て、午後のラインレースにすぐ切り替える。数的有利な状況を作った上で勝ちに行けるように動く作戦を決めてスタート。序盤から動いた福田は5名の逃げ集団に入り、他の選手は次の場面に備える。その中で、森崎選手が右コーナーで集中を一瞬緩めてしまい、前輪から滑り地面を強く打つ。そこから追走をかけようとするも、千切れた選手で構成されている集団を上手く利用することができず、しばらく粘ってから降ろされてしまう。

一方で、逃げとのタイム差が数周回30秒を前後するも、中盤で捕まる。そこでトム選手がカウンターで行き、11名の逃げ集団が早速リードを奪うことに。

ホンダ栃木の2名を除くと、全てのチームが単数でローテーションが上手く回る。30秒、40秒、50秒と、徐々にタイムを稼ぎ、55秒まで伸びることもあったが、1分を超えることなく残り9周のところから縮まっていく。

総合ランキングを考えて走る選手と、そうでない選手が同行する逃げの中で、後方の一人であるトム選手が協調が崩れない程度で少しづつローテーションを飛ばしはじめ、最終局面に備える。距離が重なると共に、力の差が徐々に大きくなり、選手が次々と脱落していく。そして、残り6周のところで、ラファ・サイクリング・クラブの中里選手が登り区間でアタックを開始し、4人、そして3人になる。

ラスト1周に入ると、ラファ・サイクリング・クラブの中里仁選手、ピナゾウ・テスト・チームの水野恭兵選手、そしてトム選手が逃げ切りを確信する。しかし、水野選手と中里選手が総合ランニングを狙える番手にいる代わりに、トム選手はステージ優勝しか狙えないことから、トム選手が付き位置に切り替える。最後の登りで中里選手が再びアタックをかけ、水野選手を離すことに成功するが、トム選手はしっかりと付いていく。中里選手は総合ランキングを逆転する可能性を諦めてまでステージ優勝を狙う意思はないので、固定で引っ張っていく。それを利用するトム選手が残り400mでスプリントをかけ、余裕をもって優勝する。

トム選手の今期初優勝に加えて、後方でメイン集団を抑えきった福田選手とエンリック選手がそれぞれ5位と8位に入り、途中で落車してしまった森崎選手以外は全ての選手が10位いないに食い込む嬉しい結果に。

トム選手の感想

今日は調子が良かった上に、福田選手がいい仕事をしてくれたこともあって、展開が上手くハマった。自ら作った逃げの中で総合順位の争いを利用し、経験を上手に活かした。タイム差を調整する感じでローテーションをクレバーに飛ばしながら、最終局面に備えたので、正直、残り3周のところで勝利を確信することができた。結局、出し切る必要がなく、比較的楽に優勝に繋げられた。

福田選手の感想

序盤の逃げに乗ったのは良かったが、カウンターでトムが言ったときにはセオリーとしてもう一人欲しかったのは正直なところ。そしてメイン集団の頭を取れなかった(2番手)のは悔しみが残りますが、調子がイマイチだった割には悪くなかったかなと思う。

木島平2days
第3ステージ
135km
出走:
エンリック 7位 (総合31位)
トム 32位 (総合12位)
福田 DNF

前日の第2ステージで完走しなかった森崎選手は朝の「残念レース」で4位に入り、更に1時間半のトレーニングを果たした。 他の選手は距離が135kmに伸びて同コースで行われた第3ステージを出走した。人数が3人ということもあり、前日より戦略の幅が狭くなってしまうも、いずれの選手も前日のロードレースで7位以内に入ったので、 勝負できる力は十分にあるはず。

トム選手がファーストアタックに反応し、6名の逃げ集団がすぐ形成される。メイン集団が容認し、2周回でタイム差が50秒を超えることに。そのまま開いていくかと思いきや、スプリント賞を守りたいホンダ栃木がコントロールを開始し、タイム差を縮める。それに対して、逃げ集団もペースを上げるが、スプリント賞争いに関係しないトム選手は次の展開に備えローテーションを飛ばしはじめる。しばらくして、スプリントリーダージャージを着用しているホンダ栃木の選手を含む2名がブリッジ。そこでホンダ栃木が追走の動きを終え、タイム差が再び開く。

しかし総合ランキングを守るフィッツとWednesday Cyclingが1分以内にタイム差を抑えたいか、またコントロールを開始する。一方で、危機感を持つ逃げの選手たちは攻撃を打ち始め、ローテーションが崩壊する。2名の選手が先行し、その後方でトム選手が反応し、2人で逃げている選手を追走する。1周して、前の二人が待つ動きが見えてこないため、トム選手が単独でブリッジをするも、協調が取れず先頭1名を残して追走集団に戻ることに。戻った時点でタイム差がわずかになっていたので、暫くして捕まってしまう。

捕まったとたんにエンリック選手が仕掛けるも、誰も付いて来ず、暫く先行してまた捕まる。15周回程残っている中で、総合ランキングに関係している選手が仕掛け始める。福田選手は調子が良くなく、できるところまで危険な動きに積極的に反応するも、6周回を残して千切れてしまう。トムとエンリックは終盤に備え、逃げにトライするも、力が思うように残っておらず上手く逃げ出せない。結局、集団スプリントになり、残り3kmでアタックを試みたエンリックが単独で位置取り争いに絡み、7着でゴールする。トムは、集団後方で同タイムゴールとなり、総合ランキングで12位に浮上する。

エンリック選手の感想

アタックが繰り返されていても、自分が苦手としているペースの変化が少ない展開になった。逃げだせるようなレイアウトではなかったこともあって、結局はチャンスを掴むことはできなかった。

トムGMの感想

ロードレースで4連勝中だったのが今日で終わりになってしまったが、それは無限に続けられることではない。今日は、自分の逃げと、後方の2人の積極的な動きで、後手を踏むことはなかったが、この展開で振り返ってみると、先手を取りすぎたかもしれない。但し、正直なところ総合を守りたかった2チームによるコントロールの開始が早かったことに驚いた。最初の逃げ、あるいは1分遅れのエンリック選手が先行していたときは、もっとタイム差を譲った方が、彼らにとって後方の動きがコントロールしやすいはずだったが、全く緩めることなく余裕を持たせてくれなかった。