Formation,  Race Report (JP)

東日本ロードクラシック エンリック選手が優勝!

修善寺ロードレースに引き続き、チームとして2戦目の実業団レースとなる東日本ロードクラシック。群馬サイクルスポーツセンターの比較的に流れる6kmコースで行われているため、前回よりも戦略面やチームでの動きが問われている大会。現在、フランス遠征中の3名に加えて、鎖骨骨折中の山之内選手も不在な中、3名のみスタートという比較的に不利な状況でしたが、結果としてはエンリック選手が逃げ切り優勝、森崎選手が後方集団のゴールスプリントを制し4位と完璧なレース運びに持っていくことが出来、全面的な勝利でした。チームが立ち上がって4か月のところで、実業団で参加できる最高レベルの大会で初優勝を挙げた上に、チーム力が非常に目立ったことが嬉しい限りです。下記は詳しい大会レポートとなります。


(c) 三井至

東日本ロードクラシック E1
6km×15周=90km
出走選手:
エンリック 優勝
森崎 4位
トム 44位

チームの作戦
人数が多いことと、例年より距離が伸びたことから、前半に決まる可能性が非常に低いことを想定していたので、状況に合わせて、前半は流れで動きについていくことに。後半は、もう少し積極的に動いた上で、勝負どころに数的有利な状況を作り、その中でエンリックかトムが心臓破りの登りでアタックをかけて逃げ切りを目指しながら、捕まった場合でも勝てるように森崎のスプリントを発射する。

レースレポート
序盤はペースが低く、個人のバラバラな動き以外は誰もレースを作ろうとしない状況。単独逃げは一周持たないまま捕まるの繰り返しで、集団が全く縮まらず、距離が消化されていくのみ。そのため、トム選手が自分から打つことに。6周目の心臓破りでアタックをかけるも、誰も反応せずに既に逃げていた選手たちをそのままパスし単独の状態に。周回賞を取り、後方で追走していたエカーズの平井選手と合流する。

タイム差を徐々に稼ぎ、一周後に30秒の壁と突破。しかし、危険を感じたメイン集団が活性化し、タイム差が再び縮まっていく。小人数の追走グループが合流してくることを願うも、メイン集団から捕まれる。

後半は、エンリック選手が動かしていく。単独で飛び出す場面もあれば、数人の集団で飛び出すこともあり、トム選手が一緒に乗る集団もできたりするも、決定的な逃げはまだ見られない。

決定的な動きがあったのは残り2周の心臓破り(ラスト8km)。単独で若干先行していた井狩選手に登りで仕掛けた平井選手が合流し、登り終えたところでエンリック選手がブリッジをかけ更に合流。3名で出来たこの逃げの後ろに、トムと森崎が集団先頭にいたこともあり、すぐに前を固め逃げを決める動きに。

ジャンが鳴るところで、井狩選手が逃げから脱落し、エンリックと平井選手のみに。先頭グループでは、何度も逃げている平井選手が人数不利な中展開を作った影響を受けるか若干苦しみながらも上手く利用しているエンリック選手に食らいついていき協調が続く。一方で、トムが全ての追走の動きに反応していくこともあり、集団がなかなか追走体勢を整えることが出来ず、逃げとの差が縮まらない。心臓破りの起点に、先頭集団の逃げ切りが確実なものになる。

登り口のところで逃げから脱落していた井狩選手が再び集団から単独で追走をかけ、集団は登りに入ってから反応するも、ペースが上がらないままクリアしていく。先頭の二人はけん制に入り、ペースが落ちるも、ホームストレートに入る前に平井選手が先頭を取るので、エンリックは後ろからしかけ、パスしガッツポーズを決める。一方のメイン集団では、ずっと反応していたトム選手は最後の力を振り絞って、スプリンターの森崎を前で引っ張り、アーティファクトレーシングチームの石井選手が後ろから早掛けする動きに反応。最後のホームストレートを森崎が自分から仕掛け、他の選手からすぐに飛び出て、3番手にいた井狩選手を左からパスするもギリギリ刺し切れず4位。

エンリック選手の感想
パンチ力の面では強さを確認できたが、自分は独走力が課題なので、レース中盤で単独で動きすぎると思ったときは上手く後半の勝負に集中を切り替えて、そこから上手く行った。最後は、平井選手が残り500mで先頭を取ったタイミングでは、「それでは負けられない」と思い、上手く動いた結果の勝利なので、とても嬉しい。

森崎選手の感想
今まであまり経験のしたことがなかった「チーム戦」を上手く実施することができ、とても楽しかったしエンリックとトムから学ぶことも多かった。次は、必ず自分の番がくるので、次の宇都宮大会を全力で狙っていきたい。

トム選手の感想
ミーティング通りにレース展開を作った上で、勝利に持っていくのは非常に気持ちいがいいし、前回の修善寺ロードレースで自分のみが上位に入ったことを考えると、今回はチームとして大きな成長を感じた。しかし、格下のレースでの勝利であること、勝って当たり前のことというのも忘れてはならない。今回は、3人のみの参戦でしたが、フランスとベルギーから帰国する福田選手を含め、6月から5名で挑めることを想定すると、ハードルを更に上げてもいいのではないかと思う。決して簡単なことではないが、Jプロツアーで外国人選手が上位を定めているように、「本場の走り方」はどういうものかをしっかり見せつけて、早くJプロツアーに昇格したい。