National Team,  Race Report (FR),  Vélo Club Corbas

福田選手のロンド・ファン・フラーンドレンU23!

13日~14日の海外組のレースレポートです。先週末は、福田選手のRonde Van Vlaanderen U23(ネイションズカップ・U23世界最高峰)、香山選手と塚本選手のTour du Charolais(エリートナショナル・フランスアマチュア最高峰)、そして日曜日も走った香山選手のGP de Pélussin(カテゴリー2)というハイレベルな大会が続きました。

Ronde van Vlaanderen
UCI N.Cup
167km
出走:福田選手(DNF)

福田選手がナショナルチームでベルギー最大自転車大会として知られている伝説の「ロンド・ファン・フラーンドレン」のU23版(ネイションズカップ)を出走してきました。結果から言うと、最終周回に入る手前でタイムアウトとなりましたが、日本代表から1名も完走しなかった中で、エース選手を全面的にサポートした上で、167kmのうち155kmを走り切りました。下記は福田選手のレースレポートになります:

「スタート地点のOudenaardeから名称のMuur van Geraardsbergenを通過し
勝負所となる、Oude Kwaremont〜Paterberg〜Taaienbergを通過し
また Oudenaardeに戻ってき、約12kmの周回コースを一周してゴールする
167kmで争われた。

前日のミーティングで渡邊選手(POC Cote de Lumiere)、大町選手(Gaverzicht)をエースにして、完走を2人出すとう作戦でした。
その為に他の4人は2人の為になるように走る、サポートでいくという事だった。
また、73km地点のMuur、100km地点のKanarieberg 、115km地点のOudeを前で入る事が重要。

スタートは最前列で並ぶ事ができ、6kmのパレード後リアルスタートがかかり意外にもアッタク合戦になる。特にデンマークがアタックしていたので逃げたいのか潰しているのかと言う感じだったので様子見と言う感じだった。そうこうしてる間にフランス、アイルランド、ニュージーランドの逃げが形成される。
そこで集団は落ち着きを持つという形となった。

常に僕と小野寺選手(那須BLASEN)は前にいる形で門田選手(ESEG Douai)や蠣崎選手(EQADS)が大町さんの近くにいる事が多く、そんな中、渡邊選手が一向に見つからず探していると大町選手に落車したと告げられ、僕は小野寺選手に伝え、下がって引き上げるべきなのかと思ったが約30km地点にあるLippenhovestraat に向けての位置取りなどで激しくやっていたので、大町選手のポジションをあげる方が重要だと思った。
それに、チーム内ではもういないと考えていいと言われたので大町選手をサポートする形になった。

常に小野寺選手が前にいたので、みんな小野寺選手を目指す感じで前に上がっていくという形だった。
どちらかと言うと自分は後ろの方、前の方を行ったり来たり。常に大町さんがどこにいるか後ろ過ぎたら前にあげるなど、上がらなきゃダメですよと言ったりとあげれるスペースや余裕があれば後ろについてもらって上げるという形はあったがやはりみなスキルが高いわけではないので逸れてしまう、ずっとまとまって走ることが出来ないことが多かった。

約45kmで渡邊選手がいることを確認し、再び2人エースというプランで続行になった。

フランドルのコースは平坦ステージと思いければ平坦は少なく常に登ったり下ったりしている、ちょこちょこ角度がある上り坂が出現する。
一度コースを試走出来ていたので、心配はなかった、そこはありがたい。

Muurから約10km前ぐらいから位置取りが激しくなると共に、アップダウンが目まぐるし始まり少し下り基調になってMuurに入っていく。
アップダウンが終わるところで、渡邊選手から「自分はキツイからもう無視していい」と言われたので僕はすぐみんなに伝えた。
みんな大町選手を全面的に支える動きになりMuurを前で入れるためにデンマークがガチ引きするなか横から上がっていき入り口前のコーナーは前で入る事ができ、Muurは渡邊選手以外問題なくクリアする事ができた。

でも、Muurは序章にしか過ぎず実際はこっからが勝負どころ。
常に集中しての走りになった。

しかし、Muurが終わった直後、大町選手が見当たらなく下がると集団最後尾にいた。
正直、もうヤバく、キツイと言う事でもう気持ちが折れてしまっていた感じ。
イケるのかはっきりしないまま、まだ前に上がっていく余力が残っていたが実際ムリそうだと感じ。
チーム員に大町選手はキツイらしいと伝えていく。
正直、日本チームはここでエース2人を失った。ここまで来たら1人1人が完走を目指しつつ、最初から調子がいい蠣崎選手だけでも完走を出させる動きに変わった。

次に大事になるのが、100km地点のKanariebergまでのアプローチ区間約10km。ダラダラと登り、平坦の補給所があり下ってからのアプローチが勝負どころ。
常に落ち着かない集団から大町選手の為に下がっていた状態から登りで前に行かなきゃいけなかったので正直辛かったですが、仕事なので蠣崎さんを連れて前に上がりKanariebergを10番目以内で入る事ができた。
Kanarieberg じたいはペースは上がらず通過するだけだった。
実際、蠣崎さんは足がありしっかりついてこれていたのでサポートしやすかった。

115km地点のOudeに向けての位置取りはKanarieberg の順番のまま進み大通りに出てから激しくやり合い始めた。
蠣崎さんが埋もれていたので、後ろに付かせて下りで引っ張りあげてなんとか前で入る事に成功した。
エリートでいうセプファンマルクの様な引き、全力であげた。
ここでの位置取りはスプリント前の様な、体当たり図付きなんて当たり前でした、じゃないとすぐ被される。

Oudeは単純な力勝負で、これまでOudeを走ってきた中で1番辛かったです。先頭付近で入ったのでどんどん抜かされていきながら集団最後尾らへんでOudeをクリア。
もう足が千切れそうで進んでない感じがしましたが、帰ってからログをみると過去最速タイムでOudeをクリアしていました。
Oudeからは大通りに出て、有名なPaterberg(最高斜度22%)に続く、なんとか集団最後尾で通過するものの下からの平坦で遅れてしまいそこからのアップダウンで前の集団までは追いつくものの、また次の石畳で遅れ、千切れた選手同士でゴールを目指すもみんな一杯一杯や車に乗る選手などで結局は1人でゴールラインまで戻り周回を1周(12km)残してのDNFで終わりました。」

福田選手の感想

「確かに自分の足が及ばないのは承知ですが、もし仮に前半から足を使わず走れたのならば完走は出来たかもしれない感覚、感触はありました。
しかし、エースが目まぐるしく変わる展開の中、前半から足を削ってた選手しかOudeまでに生き残れなかったの予想外、難しい展開でしたね。
まあ、僕は完走を目的に走る選手ではなかったのですが、コンディション的な面でよかったので悔いが残りますね。」

トムGMの感想

「福田選手はジュニアカテゴリーから上がったばかりなので、3年上の選手がたくさんいる中で良く走れたと思う。チームオーダーをしっかり果たした上で、まだ完走を狙える位置にいることが評価できる。但し、より経験を持っているはず日本のエース選手すら完走できていないことは、疑問に思っている。福田自身は、そうなってはならないので、これからどう具体的な成長に繋げていけるかがキーになると思う」

Tour du Charollais
(Elite Nationale)
150km
出走:
香山選手(~60位)
塚本選手(DNF)

一方で、フランスでは、Vélo Club Corbas所属中の香山選手と塚本選手が、フランスアマチュア最高レベル「エリートナショナル」にランクされているTour du Charollaisに出走しました。塚本選手は、レースへ行く途中でキャリアに付いていた自転車が高速道路で飛んでしまい、何とか修理したままの出走となりましたが、その関係もあって、35km地点近くでホイルが外れて、集団に復帰できませんでした。香山選手は、変わらず安定の走りを見せ、アップダウンの激しいこの大会をゴールまでメイン集団で完走できました。下記は香山選手のレースレポートです:

「ラインで100km、10kmの周回を5周するエリートナショナル。ラインも基本的にアップダウン、周回はゴール300m前から激坂、そのあと緩く登り、14%の激坂、そのあとアップダウンという周回。かなりパンチのあるレイアウトだった。(風は殆ど無し)

先頭付近でレースを開始し、逃げには乗らない。ヴァレンタンrとクリストフが逃げに入った。
追走を作る動きが活発で集団が伸びたり、割れたりと目まぐるしく展開する。
その中でも比較的前方(前が見える範囲)でキープに徹した。
中盤からは集団が逃げに対して組織的な牽引を開始。このときも下がること無く、ヴァレンタンj、ユゴ、アレクソンドと共に位置する。
Gpmを前に位置取りで集団が活性化する。集団と逃げの間2つ程グループが出来る。ヴァレンタンjがデンジャーだから、いけるなら行けとアドバイスしてくれたので、FDJに反応して前に合流。結果的に別れたあと後ろも合流したが、(体力を使って)難なく終えることができた。
周回に向けて登りのペースが上がっていき、集団は人数を減らしていく。
周回まで15km地点の2つの坂が11%程で地味に長く、耐える時間になった。
結果的には耐えきったが、耐えた中でも後ろの方で危険だった。
周回に入ってもペースは下がらず、激坂にただひたすら耐える事になる。
ゴール前の激坂に入る前の下りと平坦で先頭付近に位置する事で何とか耐えしのぐ。3周目辺りで力業で作られた逃げに乗りかけたが、激坂での力が違い、エスケープは出来なかった。
それからも人数が減っていくメイン集団で耐え、ファイナルラップの前の下りで8人程と集団に対して先行(前に集団はある)。
そのあとのゴール前の坂で千切れ、3人で維持し続ける。抜かしてくるカーぺーサーも(ちゃっかり)使い、ゴール前で前数人と合流するが、力は残っておらずスプリントにならずフィニッシュ。」

香山選手の感想

「今回のエリートナショナルの前回との違いは、メイン集団からはドロップしていないということ。勿論アタックに千切れ、先頭にいられなかったので意味は同じだが。
補給は序盤に固形、終盤に向けてジェル状にしていき、7個摂取した。
また脚を上手く使わない事を今回は意識し、ギアを軽くしたり登りでのインナーの使用頻度は高かった。
前回は後ろの方で付いていくので精一杯だったが、今回は前方キープが上手くいった。逃げには乗れなかったがその瞬間に居合わせる事は出来た。
今回も落車を避け、しっかり全力を出しきれた。経験値が少しずつ溜まり、生きていると思う。今後も努力し、重要な局面で戦えるように努めていく。」

トムGMの感想

「エリートナショナルにランクされているこのレースは、上位に入る選手はワールドツアー手前にいる、全国のトップ選手のみ。その中で、香山選手のチャンスはまだ非常に低いが、完走を最低限とし、力の差を感じつつもしっかりと展開に加わっている。ヨーロッパ同世代の中では、そのレベルでも結果を出している選手もいるが、ジュニアで世界レベルだった選手でも香山のような位置でゴールしている選手もいる。それが今後の強化に繋がっていくので、そのまま頑張り続けるだけ」

Pélussin – Prix du Pavé d’Affinois
(2/3/J)
15km×7=105km
出走:香山選手(17位)

そして、香山選手は連続でカテゴリー2の大会に出場しました。

「全体的に常に細く、風の影響が大きく出たレース。
レイアウトはゴール300m前から登りが始まり、計約1km程登る。
向かい風の中アップダウンを繰り返し、下りへ。
下りを終えて180度ターンしてからの5kmは追い風のハイスピードへ。
その後今回重要なポイントになった横風区間が現れ、下り最後の登りへ。

身体としては流石に昨日のエリートナショナルの影響があり、疲労感は感じた。

また、アップダウンに加え横風区間があったので、逃げが一度決まればそのまま決まってしまうことは予想できていた。

レーススタートからは位置取りを失敗してしまい、前方には位置出来なかった。風の影響と逃げの為のハイスピードもあり、思ったよりも位置取りのシャッフルポイントが少なかった。

2~3周
比較的前方に復帰し、様子を見る。横風区間の入り方が
下り→ラウンドアバウト右折→登り(向かい風&横風開始)→2~3%を段々と
という感じだったので後ろになればなるほどキツく、人数は減っていく。

4周目ー
横風区間で力業の分断が発生し、15人程の逃げが決定。自分は見えていたが、横風区間では昨日の疲労も感じ耐えるので精一杯であった。
今回エースのシリルが乗ったので、アタックのフォローに回る。
横風区間は毎周厳しかったか、耐えアタックにも反応した。今回フレッシュな本強い15人が先頭に行き、メイン集団の力が落ちたこともあると思うが、後半になるほど身体が動き始めた。

最終周回
横風区間と登りで絞られ集団は30人程になっていた。
前に追い付く可能性はなくなり、(エースのシリルが乗っているので追う理由もない)登りスプリントに備えた。
先頭はメニニがアシストしてくれたので選手を数人挟んでユゴの後ろにつく。
登りスプリント自体は以外と余裕を感じ、最後前二人が目の前だったのでパスに入ったがラインが重なってしまう。お尻を押してこじ開けようとしたが、いまいち動かせず集団内3位でフィニッシュした。」

香山選手の感想

「結果的に今回も勝つことは出来なかった。
今回の横風は完全に位置取り+パワーが求められた。後ろにいけば千切れるし、前に行けば有利な展開であった。
逃げに乗れなかったのは悪い点だが、それ以外の汚点は少なかったと思う。
言い訳抜きに、前日の疲労と横風区間に苦戦した事が挙げられるレースになった。
エリートナショナルで限界まで追い込み続けたので後悔は無いが、身体の回復という視点でも考えを深めたい。」

トムGMの感想

「エリートナショナル完走の翌日で香山は最後まで良く走れたと思う。疲労は感じたけど、沈んでいくような感覚はなく、終盤にかけて感覚がよくなってきたことは、しっかりと強化していることを表す。また、逃げは先行していたけど、集団の3着でゴールした。逃げが出来たときは調子が良くなかったとはいえ、集団の3着でゴールできると、悔しみは残るはず。試行錯誤は大事だが、調子が良くなったところで、今度は勝負して結果を残してもらいたい」